鋳造現場に革新を――中子バリ取り作業を自動化するパッケージロボット「NBR S-120」を開発・発売
株式会社 松下工業は(本社:静岡県磐田市竜洋稗原653−1、代表取締役社長:松下隆彦)は、中子業界の現場課題に応える自動化ソリューションとして、中子のバリ取り作業に特化したパッケージ型ロボット「NBR(エヌビーアール)」を開発し、2025年6月30日より受注を開始いたします。
■開発背景
少子高齢化により中子工場における技能者の不足や人材確保の難しさが深刻化する中、中子製造工程における「バリ取り作業」は、依然として手作業に頼ることが多く、作業者の負担やばらつき、品質安定化が課題となっていました。
当社はこうした現場の声に応え、これまで中子の製造とロボットハンド開発を手がけてきた実績を活かし、設置・運用が容易で、量産対応にも適した一体型のロボットシステムを開発いたしました。
■NBRの主な特長
・中子バリ取りに特化したパッケージ設計
・省スペース・短納期対応
ロボット本体、カバー、制御盤、工具、設置後すぐに稼働可能な一体化したパッケー ジ構成。※教示プログラム、治具、据付工事等はオプション。
・熟練作業者の技能を再現
高速・高精度なバリ取りを実現し、品質のばらつきを抑制。
・安全性・メンテナンス性にも配慮
防塵設計や安全カバー搭載。定期メンテナンスに関する支援体制も整備。
■想定導入先
中子部品を手掛ける中小〜中堅企業を中心に、中子量産ラインを持つ国内工場への導入を想定。すでに複数の実証導入を終え、作業時間の大幅短縮と品質安定の効果が報告されています。
■今後の展望
今後は「NBR」シリーズの派生モデルとして、乾燥路や造型機との連携、中子の取り出しを含めた一連の自動化、鋳型塗装工程の自動化など、さらに広範な製造工程との連携を視野に入れてまいります。
また、3Dカメラを活用した中子のピッキング、AIによる工程最適化機能の導入など、最先端技術との融合を通じて、中子製造ライン全体の自動化・省人化をさらに加速させます。
まだまだできることは尽きません。当社は、これからも現場の声に寄り添いながら、鋳造業界の未来に貢献してまいります。
【本件に関するお問い合わせ先】
松下工業株式会社 ロボット事業部
担当:松下 拓
Mail:info@mkcore.com
URL:https://mksier.com/